更新日時: 2024/04/07 05:30
アルパイン Fair 日中の昇温と日射の影響に警戒
森林限界 Fair 日中の昇温と日射の影響に警戒
森林帯 Fair 日中の昇温と日射の影響に警戒
信頼度:○ good □ Fair △ Low
典型的な「春の一日」となるでしょう。朝は凍結した斜面での滑落を警戒し、雪が緩み始めるタイミングで快適なザラメ雪の滑走を楽しみ、昼前には高い気温と強い日射による濡れた雪、そして午後遅くにはクラストした手強い雪に苦戦する。これらは、すべて積雪表面の雪の変化によるものですので、雪の変化を注意深く観察していれば、適切なタイミングでより良い斜面が選べるはずです。一方、グライドクラックの入った斜面で発生する全層雪崩は、その予測はとても難しいものがあります。一つ覚えておくべきことは、融解水が多く出るような日は、夜に入ってからでも全層雪崩は発生する、ということです。このタイプの雪崩では、雪面が凍結していることは、安全を保証しません。必要なことは、そのような斜面を避けることです。本日で2023/34シーズンの白馬山域での雪崩情報を終了致します。ご利用頂きましてありがとうございました。
評価は朝の時点でのもの。高い標高まで、グライドクラックが多数、観察されています。先が見えない凸状地形の先には、クラックがある可能性を考えてください。
評価は朝の時点でのもの。昨日はアルパインまでプラスの気温となり、その後の冷え込みも弱い状態が続いています。早朝からきれいに晴れていますので、日射を強く浴びる急斜面では、昨日よりも、雪の強度の低下が早いと考えてください。
昨日(6日)は、サイズ1-1.5の点発生湿雪雪崩が複数、観察されました。
標高の低いところでは、雪は全層が雪温0℃の濡れた状態にあり、朝の時点でも凍結していません。少し標高を上げた場所では、朝の時点では雪面は凍結していても、昇温と日射ですぐに濡れた状態となり、昼には雪面に水が浮き、ストップスノーとなります。高い標高帯では、良いタイミングであれば、快適なザラメ雪が楽しめますが、黄砂やダストが雪面に浮いているところも多いので、きれいな斜面を選ぶことが必要です。尾根上では地肌が露出し始めており、森林限界付近でも、沢が割れ、グライドクラックも多数発生しています。
気象庁は長野県北部に対し、南の風、日中、北の風、晴れ、夜、曇り、日中の最高気温22 ℃を予報しています。アメダス白馬(標高703 m)にて、気温4.0 ℃(5時現在)です。昨日は、白馬アメダスにて17.5℃(15時)、標高1,500 m付近でも10℃程度の気温を記録ています。