雪崩情報

白馬

2019/01/01 07:00

雪崩危険度と傾向

標高帯 信頼度 コメント
アルパイン Fair
森林限界 Fair
森林帯 Fair

留意すべき雪崩

ウインドスラブ Wind slab

風に痕跡を見逃さないように

留意すべき雪崩

ストームスラブ Storm slab

サポート無い急斜面に注意

概要

雪崩

昨日は,標高2400-2600mの南東面に自然発生、面発生のサイズ2以上の雪崩が複数報告されている。視界が悪く限定的な観察の結果である。

積雪

標高の低い場所では、積雪は順調に沈降している。標高の高い場所では、密度の低い雲粒の無い降雪結晶が積雪表面にあり、終日西風によって移動しウインドスラブを形成した。融解凍結層にある不安定性も未だ残存しており、引き続き注意しておきたい。

天候

午前6時現在標高700mで気温-11.2℃。気象庁は、高気圧に覆われますが、気圧の谷の影響を受ける見込み、このため、晴れ後曇りで、夕方から雪と予報している。最高気温5℃(標高400m)。

行動と地形の助言

未だ積雪が少なく、薮,岩が埋まりきっていません。小さな雪崩であっても大きな被害に繫がる状況ですので、普段より慎重な行動が求められる状況です。形成されたばかりのウインドスラブは割れやすいですので、稜線直下、枝尾根直下に形成されたウインドスラブへの注意を怠らないようにしましょう。沢は、まだ埋まりきっておらず、安易に沢底を通るルートを選択しない方が良いでしょう。積雪が少なく、ビバーグできるようなシェルターを構築するのも難しい状況ですので、悪天には早めに対応をしましょう。雪崩のコンディションも悪天の到来とともに変化しますのでご注意下さいね。

フィールドで新しい雪崩など、不安定性を示す重要な情報を観察しましたら、 「投稿フォーム」あるいは「メール」で情報をお寄せ下さい。 皆様からのご協力が雪崩情報の向上に寄与します。