更新日時: 2024/12/18 07:00
アルパイン Fair 限定的な観察による
森林限界 Fair 限定的な観察による
森林帯 Fair スラブの形成は日中の昇温の大きさと日照の長さに影響を受ける。このため危険度が地域でバラつく要素となる。
信頼度:○ good □ Fair △ Low
今日は荒天の中休みとなるので、より行動できる機会とも言えるが、新雪の量がかなり多いこと、その結合には時間がかかることを忘れないように。大きく開けた斜面は避け、慎重にコンディションを見極めながら、安全な地形を使って登りましょう。太陽が顔を出すと、その影響でストームスラブが活性化する可能性があるので、特に注意すること。また、標高の低い場所では、シーズン初めの危険と深雪への(雪崩ではない)埋没が、引き続き大きな懸念材料となっています。
日差しが入ることと、日中の昇温がスラブの反応に影響を与える。
荒天時に形成したウインドスラブが特定の地形で反応しうる。西北西の風による風下側の斜面で注意。
昨晩からの降雪は、とて軽く、ドライで、風もなく堆積した。急斜面では、点発生雪崩が起こる状況。特にニセコ連峰では、他の地域よりも降雪量が多くなっている。
新たな雪崩は観測報告されていない。
降雪量は、この24時間でバラつき、ニセコ区域では30~40cmだったが、雪崩情報の北と東の区域(余市岳、尻別岳)では5~15cmであった。この新雪は、沈降、圧密したシーズン初期の積雪の上に載っている。積雪全体は、表層から下層に向かって徐々に硬度を上げる構造で、最下層では笹と地表部にクラストが存在する。尻別岳の南西斜面で行われたテストでは、45 cm下層にある降雪粒子で鈍い反応が出ている。
今朝は雪も風も弱まり、特に山麓の開けた場所では、時折晴れ間ものぞく予報が出ている。この晴れ間により、山麓の気温は-3℃まで上昇する見込み。ただし、山の上では日差しが当たらない場所では、気温は低いままとなる。