雪崩情報

更新日時: 2019/03/07 06:30

白馬


アルパイン Low


森林限界 Low


森林帯 Fair


信頼度:○ good □ Fair △ Low

行動と地形の助言

3月4日の降雪の不安定性は、全体状況としては改善していますが、森林限界付近の北側斜面については、観察データ不足によって、局所に残っていることが示唆される不安定性について、大きな不確実性があります。斜面利用状況が少ない、とても急な斜面は避けるようにしてください。また、森林帯上部より標高が高いところでは、夜半に多少の降雪がありました。今後、天気予報は冬型が強まることによる風と降雪を予報していますので、日中の雪の状態の変化に注意を払ってください。

留意すべき雪崩

全層雪崩 Glide slab


ベース画像

ウインドスラブ Wind slab


ベース画像

概要

雪崩


昨日(6日)は、午後に昇温に伴う濡れた雪の点発生雪崩が多数観察されました。また、グライドクラックの拡大も観察報告されています。

積雪


4日の降雪は沈降を進めています。この以前の雪は、昨日の時点で、森林帯上部の北側ではドライな状態を保っていますが、昇温と日射の影響が強い低標高の場所では、湿るあるいは濡れた状態となりました。ここに森林帯上部から標高の高いところでは、夜半の雪(10cm程度)が載っています。夜間は風の弱い状態が継続していましたので、小さい点発生雪崩などが人的な刺激で発生する状況です。森林限界付近の北側斜面の局所には、再結晶化した雪面に4日の降雪が載っており、留意すべき不安定性が懸念されていますが、観察データが不足しており、不確実性が高い状況です。

天候


気象庁は長野県北部に対し、北の風、日中、やや強く、雪か雨、所により昼過ぎから雷を伴う、最高気温8℃(標高400m)を予報しています。白馬山麓(標高700m)にて気温1.6℃(6時現在)です。なお、昨日(6日)は、白馬山麓にて11.2℃(15時)を記録するなど、麓での融雪が進みました。

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