雪崩情報

雪崩情報の使い方

かぐら谷川武尊

2019/03/08 04:57

雪崩危険度と傾向

標高帯 信頼度 コメント
アルパイン Low ストームスラブに注意
森林限界 Low ストームスラブに注意
森林帯 Fair 湿雪点発生、全層雪崩に注意

留意すべき雪崩

全層雪崩 Glide slab

留意すべき雪崩

点発生湿雪雪崩 Wet Loose snow

留意すべき雪崩

ストームスラブ Storm slab

概要

雪崩

昨日(7日)、自然発生、人的誘発により、多数の湿雪点発生雪崩サイズ1が観察された。

積雪

昨日、降雪が10-20㎝あったが、旧雪との境界面の結合が悪く、多数の湿雪点発生雪崩が報告された。その上に昨夜からの降雪が10-20cm程載っており、新たな降雪内の結合及び、旧雪と新たな降雪の境界面ともに結合に注意が必要。標高の低い場所では、雨により旧雪は融解し強度をうしなっている。

天候

5時現在、アメダス藤原での過去24時間の降水量6.5mm。降雪深は9cmの増加。気象庁の発表では、冬型の気圧配置となるが、午後から次第に高気圧に覆われるため、曇りで昼前から晴れるが、山地では昼前まで雪の降る所がある予報を出している。

行動と地形の助言

降雪量の多い高い標高では、急斜面に形成されている新たなストームスラブに注意してください。低い標高では降雨と昇温の影響が強いため、グライドクラックの開いている場所からの全層雪崩や崖状の場所からのブロックの崩落に注意してください。この様な場所から距離をとって、素早く通過することがお勧めです。発生した雪崩のサイズが小さくても被害を大きくしてしまう深い沢、がけ、岩、立木等の「地形の罠」の存在に注意して行動してください。

フィールドで新しい雪崩など、不安定性を示す重要な情報を観察しましたら、 「投稿フォーム」あるいは「メール」で情報をお寄せ下さい。 皆様からのご協力が雪崩情報の向上に寄与します。