更新日時: 2019/03/14 06:45
アルパイン Low
森林限界 Low
森林帯 Fair
信頼度:○ good □ Fair △ Low
非常に危険な雪崩コンディションです。標高が高い大きな地形では、とても大きな雪崩が自然発生しうる状況です。たとえ森林帯でも、慎重なルート設置と保守的な意思決定が不可欠です。森林帯内にある雪崩の発生区・走路となりうる場所を見極め、安全のマージンを大きく取った行動をしてください。また、周囲に樹木があっても、自分の上方に雪崩の発生区がないか、考えてください。経験が浅い方は、スキー場内で新雪を楽しむことをおすすめします。その際は、滑走可能とされている場所を守ってください。スキー場内での雪崩事故は、ほぼすべてが滑走禁止あるいは一時閉鎖の区域で起きています。
昨日(13日)は、森林帯の急斜面にて、スキーカットによって、サイズ1の点発生雪崩が観察されています。これは、当日の朝から降った雪によるものです。
昨日(13日)から降雪が始まり、今朝までに森林帯上部にて50cm程度の降雪量となっています。この降雪は、強い西風の影響を受けています。昨日の振り始めの雪は、比較的、低密度であることが観察されており、そこに冬型の風の影響を受けた密度の高い降雪が載っています。よって、全体的に東側の斜面においては、標高帯に関係なく、状況は悪いと考えることが必要です。
気象庁は長野県北部に対し、北の風、雪、昼前から、くもり、後、晴れ、最高気温7℃(標高400m)を予報しています。また、継続の形で、本日12時まで、大雪注意報(12時間で最大降雪量20cm)が白馬村、小谷村に発表(4時25分)されています。標高1250m付近にて、過去12時間で50cm程度の降雪が記録されています。