更新日時: 2019/03/15 06:30
アルパイン Low
森林限界 Low
森林帯 Fair
信頼度:○ good □ Fair △ Low
特定の地形で雪崩コンディションが高い日です。今回のまとまった降雪の不安定性は、まだ、十分に解消していないと考えてください。特に注意すべき地形は、西風によってウインドスラブが形成している場所と、北側のとても急な斜面です。孤立した地形や凸状地形を避け、シンプルな斜面を探してください。どのような不安定性が存在するにせよ、斜度を落とすことは、最も有効な安全対策です。よりドライな雪を求めて北側斜面に入る方は、斜度に敏感になってください。28度と35度では、雪崩の発生可能性がまったく異なります。風の影響が弱く、「地形の罠」のない斜面であれば、ドライな雪を安全に楽しめるはずです。良い一日を。
昨日(14日)は、森林帯にて、人的な刺激でサイズ1-2の面発生雪崩が起きています。スキー場内においても、朝の安全管理にて、新雪はスキーカットに対して敏感に反応しており、林道法面などでも、小さい雪崩が多数、コントロールされる形で落とされています。荒天であったため、昨日の標高の高いところでの雪崩発生状況の情報は入っていません。
13日から14日昼にかけてのまとまった降雪は、森林帯にて60cm程度に達し、吹き溜まるところでは1m近くになっています。昨日は、その後、各スキー場のリフトやゴンドラが運休になるほどの強風によって、激しく移動しています。今回の荒天の雪の下層には、低密度の雪があり、昨日、隣接エリアである妙高山域ではワッフ音の報告もあります。この脆弱性は、まだ、解消していないと考えて行動することが必要です。
気象庁は長野県北部に対し、晴れ、昼過ぎから、くもり、所により、夜、雪、最高気温11℃(標高400m)を予報しています。白馬山麓(標高700m)にて気温-4.6℃(6時現在)、過去12時間で降雪はありません。