雪崩情報

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白馬

2020/01/04 06:00

雪崩危険度と傾向

標高帯 信頼度 コメント
アルパイン Fair
森林限界 Fair
森林帯

留意すべき雪崩

ストームスラブ Storm slab

留意すべき雪崩

ウインドスラブ Wind slab

概要

雪崩

昨日(3日)の午後、アルパインエリアから大きな雪崩の音を聞いているグループが複数あります。また、森林限界付近では、最近の降雪で形成したウインドスラブでのシューティングクラックも観察されています。

積雪

積雪表層に直近の降雪で生じた不安定性があり、ストームスラブやウインドスラブの危険があります。年末の昇温と降雨に伴う融解凍結層は、森林限界付近では1m程度下に埋もれており、現時点では顕著な脆弱性は観察報告されていませんが、まだ引き続き、注意を払っておく必要があります。

天候

気象庁は長野県北部に対し、北の風、くもり、夜、雪、最高気温5℃(標高400m)を予報しています。白馬山麓(標高700m)にて気温-0.6℃(5時現在)、標高1300m付近では、過去24時間で30-40cmの降雪を観察しています。日中、降雪が収まる時間帯があったとしても、天気の傾向は悪化(夜に強い降雪の予報)です。

行動と地形の助言

危険な雪崩コンディションです。森林限界から上部では、慎重なルート選択と保守的な意思決定が必要です。地形図を確認し、自分の上部に大きな雪崩発生区がないか考えてください。今日は標高を上げるほどストームスラブとウインドスラブの危険が高まるような日です。まとまった降雪がありましたが、まだ全体の積雪深は十分とは言えません。沢は埋まりきっていませんし、樹林帯などには気づきにくい危険が潜んでいます。雪の下には何があるのかを考えながらの行動を。

フィールドで新しい雪崩など、不安定性を示す重要な情報を観察しましたら、 「投稿フォーム」あるいは「メール」で情報をお寄せ下さい。 皆様からのご協力が雪崩情報の向上に寄与します。