更新日時: 2020/01/13 06:00
アルパイン Fair
森林限界 Fair
森林帯 Good
信頼度:○ good □ Fair △ Low
危険な雪崩コンディションです。森林限界付近では、たとえ樹木があっても傾斜が十分に急であれば雪崩は発生しうるコンディションです。斜面内に樹木など障害物があると、小さい雪崩でも重大な結末をもたらします。未明からの新雪は風の影響も弱いため、傾斜を落としても十分に楽しめます。自分の上部に大きな雪崩発生区がないかを考え、「地形の罠」の要素がない場所を探してください。樹林帯はまだ藪が濃い状態です。今朝までの降雪が切り株や沢の穴など、さまざまな自然のトラップを隠していることを忘れないように。
風の影響のないとても急な斜面
森林帯は上部の限定的な場所のみ。
昨日(13日)は真新しい雪崩の報告はありません。
森林帯上部から標高が高いところでは、未明からの降雪自体の不安定性と、以前の積雪内にある脆弱性に新雪が急激な負荷を掛けることで高まる不安定性の2種類が存在します。後者に関しては、1月8日の降雨による融解凍結層の上面で再結晶化した雪が観察されており、昨日の時点でテストなどの刺激に対して反応をしています。降雪は弱い南西の風を受けながら堆積しています。
気象庁は長野県北部に対し、北の風、雪か雨、昼前から、くもり、最高気温5℃(標高400 m)を予報しています。白馬山麓(標高700 m)にて気温-0.2℃(5時現在)です。標高1,300 m付近で過去6時間で30 cmの降雪がありました。この未明からの降雪は、白馬の谷の北側で多くなっており、標高が高いところのみ(アメダス白馬では計測なし)でのものとなっています。