更新日時: 2025/02/03 07:00
アルパイン Fair 風の強まる午後に危険度上昇の可能性
森林限界 Good 風の強まる午後に危険度上昇の可能性
森林帯 Fair 表面霜(1/28埋没)が人的に刺激に反応するため、北地区(余市岳方面)の評価は「3 警戒」
信頼度:○ good □ Fair △ Low
新しいストームスラブの中にある脆弱性での反応と、その下層にある持続性ある弱層での強度を評価する必要があります。午後から南東の風が強まる予報が出ていますので、新しく形成するウインドスラブにも注意してください。
荒天の雪(40 - 100cm)が1 月 28 日埋没の持続性ある弱層に載っています。荒天の雪と持続型弱層は結合を強めつつありますが、地形局所では、昨日の時点で、まだ反応がありました。また、荒天の雪の中にある脆弱性で、昨日、雪崩が発生しています。これは密度の異なりなどに由来するもので、典型的なものは、密度の高い層が低密度の層に載った場合です。
風の強まる午後に、新たに形成されるウインドスラブに注意
小川、沢地形などの「地形の罠」がある急斜面では特に注意。
ニセコ地区で、昨日(2日)、森林限界、南斜面にて、サイズ1のストームスラブの雪崩がありました。破断の深さは10 cmほどで、荒天の雪の中にある脆弱性で発生しています。また、北部地区では、1月28日埋没の弱層(おそらく表面霜)で、複数の雪崩が発生しています。これらは森林帯で発生しており、深さは30 cm程度です。また、サイズ1のウインドスラブの雪崩が、森林限界の北東面で観察されています。
ニセコ地区では、1月28日に埋没した持続性ある弱層の上に、40-60 cmの荒天の雪が載っています。この弱層は、表面霜、再結晶化した雪が、日射を受ける面では1200m以下、北斜面では標高400 m以下にあります。余市岳など北地区では、この種の弱層の上に最大110 cmの荒天の雪が載っています。荒天の雪の中にある、あられ層も滑走者の刺激に反応を見せています。そして、昨日、日差しのあった地区では、積雪表層の雪がスラブの傾向を強め、人の刺激に対する反応性が上がっていました。
南から接近する低気圧の影響で、穏やかな南東の風も夜に向かって強風となる予報がでています。日中には雲が広がり、午後遅くからは降雪が始まる見込みです。凍結硬度は100 mの見込み。