更新日時: 2020/02/02 05:30
アルパイン Fair
森林限界 Fair
森林帯 Good 標高低いところは「1 低い Low」
信頼度:○ good □ Fair △ Low
アルパインエリアでは継続して強い風が吹いており、ウインドスラブへの警戒が必要です。雪はとても重いため、小さい雪崩であっても簡単に人を押し流し、そこに「地形の罠」が組み合わされば、重大な結末となります。凸状や孤立した地形に形成したスラブに特に注意してください。昨年の本日(2月2日)に白馬乗鞍岳で発生した雪崩事故は、前日からの降雪はほぼありませんでしたが、継続して吹いていた強風で形成したウインドスラブによって、東斜面が全部落ちる規模の雪崩が誘発で発生しています。雪崩安全対策で最も重要なことは、地形をよく観察し、上手に利用することです。滑走可能な場所が限られるため、人が集中しがちな場所もあります。他グループとの関係を考えつつ、行動マネジメントをしてください。良い一日を。
昨日(1日)は、森林限界付近にて、誘発によるウインドスラブ(サイズ1)の雪崩が複数、報告されました。また、山域が異なりますが、降雪量の少なかった乗鞍岳(松本市)の標高2,600 m付近にて、ウインドスラブと思われる雪崩インシデントがありました。
森林限界付近では、荒天の雪はゆっくりと沈降を進めており、強い北西の風でウインドスラブを形成しています。風に叩かれる場所では以前の融解凍結層が露出し、風の影響の弱い谷筋にはクリーミーな新雪が溜まっているなど、積雪表層の状態は多様になっています。
気象庁は長野県北部に対し、北の風、くもり、時々、晴れ、所により昼前まで雪、最高気温6℃(標高400 m)を予報しています。白馬山麓(標高700 m)にて気温-5.7℃(5時現在)です。