更新日時: 2025/02/08 07:00
アルパイン Fair 荒天による情報不足
森林限界 Good 気温上昇の影響
森林帯 Good 気温上昇の影響
信頼度:○ good □ Fair △ Low
気温の上昇にともない、表層の新雪が焼結を進め、スラブの特徴を持ち始めていくことを探してください。また、持続型スラブは、直接証拠を観察できることが少ないので、引き続き、警戒してください。この種類の雪崩は、発生しずらくとも、それが起こった場合は大きな規模になる傾向があります。好天のため、標高の高いところへ、皆さんは目指したいかもしれません。しかし、そうした場所では、積雪構造は複雑であること、持続型スラブは地形的にバラついて形成しているため、不確実性が高いことなどを考慮し、地形の選択は控えめにすることをオススメします。
昇温が新雪の焼結を促進させ、ストームスラブの反応性を高めることを考慮するように。
西から北西の風によって、ウインドスラブが風下斜面に形成
持続型スラブの懸念は、北地区(余市岳エリア)の風の影響のない場所に残存。本日の昇温がスラブの反応性を高める可能性があることを考慮。
昨日(7日)は、多数の点発生乾雪雪崩が急斜面で観察されています。また、地域全体で、形成間もない雪庇の崩落が報告されています。
昨晩は良く晴れて放射が効いたため、表面霜の形成を促進したかもしれません。持続型弱層の上に載る荒天の雪は、概ね50-100 cmと幅があります。この持続型スラブの問題は、継続しており、昨日、余市岳エリアで行われたテストでは、雪面から50 cm下にてクリーンな結果がでています。また、荒天の雪は、西から北西の風で再配分されており、風下側にウインドスラブと雪庇を形成させています。
北海道の東で低気圧が発達し、北上するようです。天候は午前は概ね晴れるものの、その後、雲が広がり、中程度の風を伴う降雪が予報されています。降雪は午後遅くから夜にかけて増える見込みです。気温は低温(昨晩の倶知安の最低気温-18℃)が続きますが、日中には麓では0℃付近まで上がるとのことです。