更新日時: 2020/02/06 05:30
アルパイン Fair
森林限界 Fair
森林帯 Fair
信頼度:○ good □ Fair △ Low
非常に危険な雪崩コンディションです。森林帯であっても、樹林内にある雪崩発生区や走路に警戒する必要があります。また、行動計画は、滑る斜面の危険性だけでなく、ツアー全体で、どの程度の危険に曝されるのかを考える必要があります。例えば、小遠見尾根から北側の樹林帯を滑り降りると、麓に戻るまでの間、八方尾根側からのサイズ3の雪崩の危険に曝され続けることを考えてください。標高帯によって降雪量がかなり異なります。麓付近で少ないからと警戒を緩めないでください。経験が浅い方はゲレンデ内での滑走がおすすめです。その際は看板やロープに遵守してください。現在、Hakuba Valleyではスキー場内の標識類の統一化が進められています。既に、スキー場境界線を示すポール(上部が黄色と黒の交互の着色)は共通となっています。
昨日(5日)は日中に強まった風雪で形成したスラブでシューティングクラックが多数、観察されました。また、風の影響のない急斜面でサイズ1の点発生雪崩も観察されました。
沈降を進めた荒天の雪、あるいは以前の降雨による融解凍結層、そして日射や風でてきたクラストなど、多様な旧雪の上に、昨日からの大量降雪(森林帯上部で50 cm以上)が載っています。その結合状態は不確実性が高く、また大量降雪によって大規模な雪崩を発生させうるストームスラブが形成しています。
気象庁は長野県北部に対し、北の風、雪、夕方から、くもり、最高気温1℃(標高400 m)を予報しています。白馬山麓(標高700 m)にて気温-7.4℃(5時現在)です。長野地方気象台は、午前4時11分、大雪注意報を白馬村・小谷村に出しており、本日15時までの12時間で20 cmの降雪を予報しています。