更新日時: 2025/02/15 07:00
アルパイン Fair 中程度の西風が継続
森林限界 Fair 西風と日射がスラブ形成に影響を与える
森林帯 Good 日射と昇温がスラブの反応性を上げる
信頼度:○ good □ Fair △ Low
好天となり、フィールドでの移動もしやすいものになるでしょう。気温の上昇が雪に与える影響を注視してください。ウインドスラブやストームスラブの形成を観察しましょう。これまでの荒天の雪の中に、結合力の弱い箇所が、まだ存在していないか、確認してみてください。深い雪への埋没や樹木から落下した隠れた雪塊などの危険は継続しています。今日の昇温と日射が、新たな雪塊の落下を引き起こすかもしれまえん。森の中を歩いているとき、休憩をするとき、自分の上を見上げてみてください。良い週末を。
中程度の西風が継続的に吹く予報がでており、その風がスラブや雪庇の形成を促します
好天と気温の上昇がスラブの形成を促進することになります
昨日(14日)、尻別岳、北斜面にて、サイズ2の雪崩がありました。また、東斜面では滑走者の誘発による点発生雪崩がありました。この雪崩は多量の雪を巻き込み、谷底まで流下しています。余市岳西地区では、樹木からの落雪でサイズ1のストームスラブの雪崩が発生しています。
荒天の雪は40-80 cmとなり、1月28日埋没の持続型弱層は1-1.5 mに位置しています。日射を受ける斜面には、2月8日に形成した薄い融解凍結クラストがあり、1mほどの深さに埋没しています。西寄りの風が、荒天の雪を再配分し、風下側にウインドスラブや雪庇を発達させています。昨日実施した積雪テストでは、1月28日埋没の弱層から、SP(サドン・プレナー)の結果を得ています。ただ、深い埋没であるため、誘発の可能性は低い状況です。その下層は、焼結を進め、強度が高い状態です。
次の低気圧が北海道の西で発達中です。このため、荒天の中休みといったところで、穏やかな北西の風が吹くことになりそうです。午前は雲が多少広がるものの、概ね晴れ、降雪はなく、山麓の気温は1℃まで上がる予報がでています。