雪崩情報

更新日時: 2025/02/16 05:00

ニセコ・羊蹄・余市・尻別


アルパイン Fair 日中の昇温の程度に留意


森林限界 Good 日中の昇温の程度に留意


森林帯 Good 日中の昇温の程度に留意


信頼度:○ good □ Fair △ Low

行動と地形の助言

積雪に対する急激な昇温の影響を注視してください。標高の低い場所が、より昇温の影響を受けますので、早じ時間に行動を起こし、気温が0℃以上になる前に活動を終えるほうがよいかもしれません。本日は、日射よりも、暖かい空気による昇温のため、すべての地区に影響を与えることになると思われます。積雪が、この高い気温に対応するまで、地形選択は控えめにすることをおすすめします。樹木からの落雪は今日も警戒してください。

留意すべき雪崩

ウインドスラブ Wind slab


ベース画像

以前の西風では風上だった場所にウインドスラブが形成しています。今日の南西の風は、これまでと雪の再配分させるパターンを変えますので、注意してください。

ストームスラブ Storm slab


ベース画像

日中の気温上昇が積雪表層の雪のスラブ化を促進し、その反応性を高める場合があることに注意

全層雪崩 Glide slab


ベース画像

気温上昇によって、暖かい空気が既に開いているグライドクラックの底部へと流れこみ、不安定化を進めることを考慮するように

概要

雪崩


昨日(15日)は、尻別岳、東斜面にて、サイズ2のウインドスラブが2つ発生しました。いずれも、滑走者による誘発です。高い気温による積雪の急速な沈降などが影響し、スラブの反応性が高まっていました。また、積丹半島では、雪庇の崩落に伴う、サイズ2の雪崩も報告されています。

積雪


昨日(15日)は、晴天となり、気温も上昇しました。このため、荒天の雪は急速に沈降しました。荒天の雪は20-40 cmの深さにあり、その下層にやや密度の低いところがありますが、それより深いところは、1月28日埋没の弱層まで硬度を上げていく構造となっています。

天候


北海道の西にある弱い低気圧の影響で、南西の風が入ってきています。気温は上昇し、凍結硬度は600 mとなり、最高気温は6℃が予報されています。天候は曇りがちで、昼頃から、標高の低いところでは弱い降雨、高い場所では湿った雪となりそうです。風は一日を通して弱い南西の風とのこと。

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