雪崩情報

更新日時: 2025/02/19 05:30

白馬


アルパイン Fair


森林限界 Fair


森林帯 Fair


信頼度:○ good □ Fair △ Low

行動と地形の助言

とても危険な雪崩コンディションです。森林帯であっても、南に面した開放斜面では、規模の大きな雪崩が発生しうると考えてください。大きな急斜面を避け、緩やかな傾斜や尾根など、雪崩の発生しずらい斜面を上手に選んでください。適切な安全マージンを確保するには、慎重な地形選択と保守的な意思決定が必要です。視界が悪いときは、自分の上方にある大きな雪崩発生区に気づきにくくなります。仲間とのコミュニケーションを取るようにしてください。経験が浅い方は、スキー場での滑走がおすすめです。その際は滑走可能区域を守ってください。昨日、東北地方のスキー場にて、閉鎖区域での雪崩死亡事故がありました。

留意すべき雪崩

ウインドスラブ Wind slab


ベース画像

北寄りの強風によって、激しく雪は移動し、スラブが形成されています。

ストームスラブ Storm slab


ベース画像

昨日、日中は一時降雪は弱まりましたが、夕方からまた降雪は強まりました。

概要

雪崩


昨日(18日)は、森林帯の南東斜面にて、サイズ1.5のストームスラブの雪崩が観察されました。この雪崩は自然発生しています。標高の高い場所は、荒天のため、情報が入っていません。

積雪


森林帯の南側にある薄い融解凍結クラストと荒天の雪の状態は、昨日、改善していることが観察されています。しかし、温度勾配が報告されているので、その境界面の強度については、まだ警戒が必要です。また、昨日は日中、標高の低いところでは弱い日差しが入ったこともあり、荒天の雪は沈降を進めました。ここに今朝までの雪(20-30 cm)が載っています。昨日から今朝まで、継続的に極めて強い北寄りの風が吹いており、森林帯までウインドスラブが多様な場所で形成しています。

天候


気象庁は長野県北部に対し、北の風、曇り、時々、雪、日中の最高気温1 ℃(標高418 m)を予報しています。アメダス白馬(標高703 m)にて気温-6.4℃(5時現在)、過去12時間で10 cmの降雪がありました。主稜線(標高2,400 m)では気温-20℃(5時現在)、平均20 m/s、最大瞬間30 m/s近い、北寄りの風が吹いています。長野県地方気象台は、2月19日4時23分、長野県北部に対し、20日6時までの24時間で30 cmの降雪を予報しています。

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