雪崩情報

更新日時: 2025/02/21 06:30

妙高


アルパイン Fair


森林限界 Low 荒天による情報不足


森林帯 Fair


信頼度:○ good □ Fair △ Low

行動と地形の助言

冬型の気圧配置が弱くなり、降雪量も減っていますが、雪崩コンディションは、難しい状態に変わりつつあります。それは、積雪強度が場所によって異なる状態へ変化しているからです。凸状や下支えのない孤立した地形を避け、風の影響の小さい、シンプルな地形を探してください。また、日射の影響の強い急斜面にはクラスト(2月17日埋没)があり、懸念材料となっています。積雪の薄い場所で雪崩を誘発すると、厚く堆積した部分まで崩落しますので、規模の大きな雪崩になりえます。荒天の雪は沈降を進めていますので、斜度を少し緩くしても、快適な新雪滑走が楽しめます。そして、斜度を緩くすることが、雪崩対策には最も有効です。

留意すべき雪崩

ストームスラブ Storm slab


ベース画像

日射の影響の強い急斜面では、規模の大きな雪崩が発生しうるポテンシャルがあります。

概要

雪崩


昨日(20日)は、森林限界付近の東斜面にて、破断面の厚み1 mの雪崩が観察されています。視界不良のため、詳細情報は不明です。また、隣接する白馬山域の森林帯にて、サイズ2.5の面発生雪崩が複数、観察されています。いずれも東斜面です。

積雪


森林帯では、2月17日からの荒天による雪は沈降を進め、80-100 cm程度となっています。新雪内の脆弱性は、スキーカットへの反応も鈍くなっています。一方で、融解凍結クラスト(2月17日埋没)の上面で、再結晶化した雪(こしもざらめ雪)が観察されており、テストで注意すべき結果がでています。この再結晶化した雪の形成はばらついており、テスト結果が出るところと、出ない場所があります。標高の高い場所は、荒天のため、観察データが不足しており、大きな不確実性が存在しています。

天候


気象庁は新潟県上越地方に対し、西の風、雪、時々、曇り、日中の最高気温3 ℃(標高13 m)を予報しています。妙高笹ヶ峰(標高1,310 m)にて気温-10 ℃(5時45分現在)、過去12時間で1 cmの降雪がありました。新潟地方気象台は、2月21日5時30分、上越地方の山沿いに対し、2月22日6時までの24時間で40 cmの降雪を予報しています。

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