更新日時: 2025/02/23 06:30
アルパイン Low 荒天による情報不足
森林限界 Low 荒天による情報不足
森林帯 Fair
信頼度:○ good □ Fair △ Low
積雪上層に形成している不安定性に注意してください。この不安定性は、昨日から今朝までの風雪によるものです。状況の見極めが難しいと感じる人は、角度の緩い斜面を選ぶなど、地形で安全を確保してください。その際は、自分の上方に大きな発生区がないことに注意を。経験ある方は「今日は昨日とは別の日」と考え、新鮮な目で雪の状態を確認してください。風の影響の弱い斜面を選んでも、新雪の中に、昨日の結合力の弱い雪が隠れている可能性を考え、その状態をよく調べてください。また、斜面の変わり目にはグライドクラックが新雪で隠れている場合がありますので、ご注意を。
今朝までの降雪量の多い場所では、その雪の下に、昨日の結束性の低い雪が埋もれている可能性を考えてください。そのような場所では、風の影響が小さくとも、人の刺激に対し、反応するポテンシャルがあります。傾斜の緩い斜面を選ぶなど、地形を使った安全マージンを取ってください。
昨日(22日)は、森林帯にて、スキーカットによるサイズ1の点発生雪崩、あるいはストームスラブの雪崩が、複数、報告されています。
以前の荒天の雪は、沈降し、焼結を進めています。ここに、昨日の午前、結束性のない新雪20-30 cmが降り、人の刺激に反応していました。昨日午後からは、風を伴った強い降雪へと変化し、現在、標高の高い場所では、強い風が吹いています。今日は、慎重に、人の刺激に対するスラブの反応を調べる必要がある日です。
気象庁は新潟県上越地方に対し、西の風、雪、日中の最高気温4 ℃(標高13 m)を予報しています。妙高笹ヶ峰(標高1,310 m)にて気温-11 ℃(5時45分現在)、過去12時間で6 cm、過去24時間で28 cmの降雪がありました。新潟地方気象台は、2月23日5時31分、上越地方の山沿いに対し、2月24日6時までの24時間で40 cmの降雪を予報しています。