雪崩情報

白馬

2020/02/17 05:30

雪崩危険度と傾向

標高帯 信頼度 コメント
アルパイン Low
森林限界 Fair
森林帯 Fair

留意すべき雪崩

全層雪崩 Glide slab

概要

雪崩

昨日(16日)は降雨のため山に入る人が極めて限定的であったので、山岳での雪崩発生報告は入っていません。

積雪

周辺山域の高所の気象測器データから、昨日午前からの降雨は主稜線まで、積雪をしっかり濡らしているようです。麓に近いところではグライドクラックの拡大等が観察報告されています。

天候

気象庁は長野県北部に対し、南の風、晴れ、朝晩、くもり、所により、夜、雪、最高気温11℃(標高400 m)を予報しています。白馬山麓(標高700 m)にて気温3.8℃(5時現在)です。麓(標高700 m)では14日朝から今朝まで3日連続でプラスの気温が継続しており、昨日から本日未明にかけて30 mm以上の降雨がありました。

行動と地形の助言

本日は春の融雪期と同じと考えてください。降雨が止まっても、未明までのまとまった降雨が、積雪内部で融解水となって流れ、積雪の強度を低下させています。雨が止まった後、時間が経ってから全層雪崩が発生することは、ごく普通にあります。雪シワが入っている、あるいはグライドクラックがある斜面には近づかず、その下方を通過しなければならない時は、間隔を開けて素早く移動するなど、原則的な行動様式でお願いします。まとまった降雨の後は雪面状況が改善し、快適な滑走が楽しめることも多いものです。コントロールされたスピードを忘れずに、良い一日を。

フィールドで新しい雪崩など、不安定性を示す重要な情報を観察しましたら、 「投稿フォーム」あるいは「メール」で情報をお寄せ下さい。 皆様からのご協力が雪崩情報の向上に寄与します。