雪崩情報

更新日時: 2020/02/19 06:00

妙高


アルパイン Fair


森林限界 Fair


森林帯 Fair


信頼度:○ good □ Fair △ Low

行動と地形の助言

特定の地形で雪崩コンディションが高い日です。ウインドスラブの形成に警戒してください。また、風の影響の強いところでは以前の硬い雪面が露出していますので、滑落にも警戒を。風の影響の弱い、シンプルな地形を選べば、安全に良いパウダーが楽しめるでしょう。その際は、斜面の先に「地形の罠」がないかを確認してください。以前の硬い荒れた雪面が新雪の下に隠れていることを忘れずに。安全地帯を使った原則的なグループマネジメントで、良い一日を。

留意すべき雪崩

ストームスラブ Storm slab


ベース画像

ウインドスラブ Wind slab


ベース画像

概要

雪崩


昨日(18 日)は、風の影響の弱い急斜面で点発生雪崩(サイズ1)、風の影響を受けた雪が溜まる場所でウインドスラブの雪崩(サイズ1)が、それぞれ複数、観察報告されました。

積雪


降雨で形成した融解凍結層の上に昨日の降雪が載っています。この新雪は、森林限界付近で30-40 cm程度あり、結束状態が弱かったため、点発生雪崩を起こしています。また、風で移動した雪が載ったところでは、積雪表層のほうが密度の高い逆構造となり、面発生雪崩が起きています。融解凍結層と新雪の結合状態が顕著に悪いという観察報告は入っていません。しかし、硬い融解凍結層は良いすべり面となりますので、その上部にどのような性格をもったスラブが載るのかで危険度は変わります。言い換えれば、新雪と旧雪面の結合が悪くなくとも、その上載積雪内に弱い箇所があり、ある程度の規模の雪崩が発生すれば、それをより大きくする重要な要素の一つになる、ということです。

天候


気象庁は新潟県上越地方に対し、西の風、後、南西の風、くもり、夕方から晴れ、最高気温8℃(標高13 m)を予報しています。妙高笹ヶ峰(標高1,310 m)にて気温-6℃(5時現在)、過去12時間で新たな降雪はありません。

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