雪崩情報
白馬
2020/03/12 05:30
雪崩危険度と傾向

標高帯 | 信頼度 | コメント |
---|---|---|
アルパイン | Fair | |
森林限界 | Fair | |
森林帯 | Fair |
留意すべき雪崩
全層雪崩 Glide slab
















留意すべき雪崩
ストームスラブ Storm slab





























概要
雪崩
昨日(11日)は荒天のため入山する人が限定的でしたので、真新しい雪崩の報告は入っていません。
積雪
昨日からの新雪と旧雪面の境界の結合状態を確認してください。標高が低いところは濡れた旧雪の上に、標高が高いところでは凍結した雪面に新雪が載っています。降雪は本日未明で止まっていますが、降雪時は強い西風を伴っていましたので、堆積のバラツキに注意を向けてください。
天候
気象庁は長野県北部に対し、北の風、晴れ、最高気温12℃(標高400 m)を予報しています。白馬山麓(標高700 m)にて気温-0.8℃(5時現在)、昨晩の冷え込みは弱く、ほぼプラスの気温が継続しています。また、標高1300 m付近にて過去24時間で15 cm程度の降雪がありました。
行動と地形の助言
標高を上げる方は、昨日からの降雪で形成したストームスラブに注意をしてください。降雪量は多くありませんでしたので、より深く堆積した斜面を求めたくなるかも知れません。しかし、新雪内あるいは旧雪との結合状態は、高い標高帯では十分に改善していない可能性が高いと考える必要があります。大きな斜面にいきなり飛び込むのではなく、小さく安全な凸状地形などを使うなどして、その状態を確認してください。北東~東に面したとても急な沢状地形は、その左右で積雪コンディションが異なることが多いため、こうした降雪直後には判断が難しい場所となります。日射の影響を避け、北側の斜面に入る方は斜度を落とし、シンプルな地形で楽しんでください。なお、標高が低いところでは、全層雪崩の危険が継続しています。グライドクラックや雪シワの入った斜面には、入らない・近づかないようにしてください。安全な地形を使った原則的な行動様式で、良い一日を。