雪崩情報

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白馬

2020/03/18 05:30

雪崩危険度と傾向

標高帯 信頼度 コメント
アルパイン Fair
森林限界 Fair
森林帯 Fair

留意すべき雪崩

ストームスラブ Storm slab

留意すべき雪崩

ウインドスラブ Wind slab

概要

雪崩

昨日(17日)は、森林限界付近にて真新しい雪崩(サイズ2)、アルパインにて多数の点発生雪崩(サイズ1)が観察されています。

積雪

16日の日中から夕方の降雪は、昨日の昇温もあり、標高を低い場所を中心に急速に沈降を進めました。そこに17日夕方からの多量の降雪が載っています。積雪内には、局所に残る14日の降雪による不安定性と、今朝までの新雪内にある脆弱性あるいは旧雪との境界面の結合状態という3つの考慮すべき箇所があります。

天候

気象庁は長野県北部に対し、北の風、晴れ、明け方まで雪か雨、最高気温13℃(標高400 m)を予報しています。白馬山麓(標高700 m)にて気温0.1℃(5時現在)、標高1300 m付近にて過去12時間で40 cm程度の降雪がありました。

行動と地形の助言

危険な雪崩コンディションです。昨日、楽しい滑走をされた方は、それはすべて忘れて、現在の積雪状態を考える必要があります。前日以上のまとまった降雪があり、森林限界付近には、まだ以前の不安定性が局所に残っている可能性が高い状況にあります。慎重なルート選択と保守的な意思決定が必要です。地形をよく見て、大きな凸状あるいは孤立した斜面、急峻なシュートなどは避けてください。「地形の罠」がないかに注意を払いつつ、積雪を支えやすいシンプルな小さい地形から一日を始めるのは悪くないアイディアです。また、前日以上の昇温が予報されていますので、日中の雪の変化にも気を配ってください。安全な地形を使った原則的なグループマネジメントで、良い一日を。

フィールドで新しい雪崩など、不安定性を示す重要な情報を観察しましたら、 「投稿フォーム」あるいは「メール」で情報をお寄せ下さい。 皆様からのご協力が雪崩情報の向上に寄与します。