雪崩情報

雪崩情報の使い方

白馬

2020/03/29 05:30

雪崩危険度と傾向

標高帯 信頼度 コメント
アルパイン Fair
森林限界 Fair
森林帯 Fair

留意すべき雪崩

点発生乾雪雪崩 Dry Loose snow

留意すべき雪崩

ストームスラブ Storm slab

概要

雪崩

昨日(28日)は荒天のため山での真新しい雪崩の発生報告は入っていません。

積雪

昨日の降雨で十分濡れた雪面に、昨夕からの低気圧の降雪が載っています。新雪と旧雪との境界面の結合状態以前に、今朝までの降雪自体が強度が低いと考えることが必要です。

天候

気象庁は長野県北部に対し、北の風、雪か雨、昼過ぎから、くもり、最高気温6℃(標高400 m)を予報しています。白馬山麓(標高700 m)にて気温-0.8℃(5時現在)、標高1,300 m付近にて過去12時間で約30 cmの降雪がありました。

行動と地形の助言

危険な雪崩コンディションです。たとえ周囲に樹木があったとしても、斜度が十分にあれば森の中でも雪崩は発生しうる状況です。傾斜に敏感になり、地形の罠がないか観察するように。森林帯を抜けて上部を目指す方は、樹林帯内にある雪崩走路に十分気を配り、適切な間隔を開けて移動することが必要不可欠です。また、風の影響による軟らかいスラブの形成に警戒してください。人を埋めるに十分な規模の雪崩を起こしうるポテンシャルがあります。今朝までの降雪が以前の危険要素(沢底の穴やグライドクラックなど)を隠していることを忘れないように。地形をよく観察し、セイフティなラインを選ぶようにしてください。

フィールドで新しい雪崩など、不安定性を示す重要な情報を観察しましたら、 「投稿フォーム」あるいは「メール」で情報をお寄せ下さい。 皆様からのご協力が雪崩情報の向上に寄与します。