雪崩情報

立山

2020/11/29 07:01

雪崩危険度と傾向

標高帯 信頼度 コメント
アルパイン Fair 高い標高の情報がない
森林限界
森林帯

留意すべき雪崩

ストームスラブ Storm slab

アンカーの少ない急斜面に注意

留意すべき雪崩

ウインドスラブ Wind slab

稜線、支尾根直下の急斜面に注意

概要

雪崩

昨日(28日)、標高2400m付近の北寄りの急斜面にて、人的誘発による複数の面発生雪崩(サイズ1-1.5)の報告があった。

積雪

室堂周辺での27日夜からの降雪は40cm程。吹きだまりの多いところでは70cm程あり、雪庇も発達してきている。この荒天による降雪内に結合の悪い層があり、ウインドスラブを複数誘発している。27日に観察された再結晶化した層は、今回の荒天の降雪で埋没し、結合が悪い。積雪の浅い場所に注意が必要。

天候

室堂での6時30分現在の気温-7.7℃。気象庁の発表では、はじめ寒気の影響を受け、山陰沖に発生する低気圧が、夜にかけて北陸地方に接近する見込み。このため、山麓では曇りで、夜は次第に雨となり、夜遅くは雷を伴う所がある予報を出している。

行動と地形の助言

稜線、支尾根直下の急斜面のウインドスラブや、岩などの積雪を支えるアンカーの少ない急斜面でのストームスラブの誘発に注意してください。また、自身が斜度の緩い場所にいても、頭上の急斜面からの雪崩の可能性にも注意を払ってください。積雪が少なく転倒や滑落にも注意が必要な状況です。滑落した際や、発生した雪崩のサイズが小さくても被害を大きくしてしまう岩、深い沢、がけ等の「地形の罠」が露出しています。転倒した際危険な、薄い積雪の下に隠されている岩にも注意が必要です。

フィールドで新しい雪崩など、不安定性を示す重要な情報を観察しましたら、 「投稿フォーム」あるいは「メール」で情報をお寄せ下さい。 皆様からのご協力が雪崩情報の向上に寄与します。