雪崩情報

かぐら谷川武尊

2020/12/27 04:45

雪崩危険度と傾向

標高帯 信頼度 コメント
アルパイン Low
森林限界 Low
森林帯 Fair

留意すべき雪崩

ウインドスラブ Wind slab

概要

雪崩

昨日(26日)、新しい雪崩の観察はないが、視界が悪かったため限定的な観察。

積雪

良く結合した旧雪の上に、25日からの荒天の降雪が40cm以上載っており沈降が進んできている。この降雪と旧雪との境界面の結合は良い。南寄りの斜面での旧雪との境界面にクラストが形成されているが顕著な脆弱性は観察されていない。積雪が多いエリアの急斜面ではグライドクラックが多数発生している。

天候

4時現在、アメダス藤原での過去12時間の降雪は無い。気象庁の発表では、高気圧に覆われるが、気圧の谷の影響を受けるため、曇り時々晴れの予報を出している。

行動と地形の助言

昨日からの風により、標高の高い稜線や支尾根直下の急斜面にはウインドスラブが形成されている見込みです。発生した雪崩のサイズが小さくても被害を大きくしてしまう深い沢、がけ、岩、立木等の「地形の罠」に注意してください。また急斜面ではクラックが多数開いているため、今回の降雪で隠されたクラックへの転落にも注意してください。日中晴れ間があり気温が上昇する予報です。南寄りの大きな急斜面からの湿雪点発生雪崩の可能性にも注意してください。

フィールドで新しい雪崩など、不安定性を示す重要な情報を観察しましたら、 「投稿フォーム」あるいは「メール」で情報をお寄せ下さい。 皆様からのご協力が雪崩情報の向上に寄与します。