更新日時: 2021/01/10 05:30
アルパイン Fair
森林限界 Fair 規模の大きな雪崩は発生しうる状態
森林帯 Good
信頼度:○ good □ Fair △ Low
標高を上げる方はストームスラブの形成に特に注意してください。大きく急な地形の場合、誘発の時点では小さい雪崩であっても、流下する際に規模が拡大することが、しばしばあります。本日はそうした状況ですので、雪崩危険度は下がってきていますが、地形選択は慎重に。また、自分の上方にある大きな発生区の存在や、小さい雪崩でも深く埋没する可能性のある「地形の罠」などに警戒してください。地形を上手に使ったグループマネジメントで良い一日を。
昨日(1月9日)はsize 1-1.5のストームスラブが複数、人的な刺激で発生しています。また、size 1の点発生雪崩も複数観察されています。
1月7日午後からの降雪は9日昼頃で峠を越え、森林帯での新雪の深さは80cm以上となりました。昨日午後には標高の低いところで日差しが少し入りましたが、低温かつ風も弱いため、積雪表層の雪の焼結はゆっくりとしか進んでいません。
気象庁は長野県北部に対し、北の風、くもり、時々、晴れ、一時、雪、最高気温0℃(標高418m)を予報。また、4時26分に小谷村・白馬村・大町市に対して、継続で大雪注意報(12時間最大降雪量20cm)を10日12時までの期間で発表しています。アメダス白馬(標高703m)にて気温-7.3℃(5時現在)、過去12時間で新たな積雪深の増加はありません。