更新日時: 2021/01/11 05:30
アルパイン Fair
森林限界 Fair
森林帯 Fair
信頼度:○ good □ Fair △ Low
特定の地形で雪崩コンディションが高い日です。新たなストームスラブが形成された場所、誘発しやすい凸状地形や下支えのない極端な地形などに注意してください。発生する雪崩が小さくとも、地形的な窪みや崖、樹木などが関係する「地形の罠」の要素があると結末は重大なものとなります。積雪はだいぶ増えましたが、以前に形成したグライドクラックの危険が、まだあちこちに残っています。地形変化に敏感になり、そうした場所を察知するようにしてください。昨日と同様に、表層の雪はとても軽くドライですので、多少の風ですぐに移動し、軟らかいスラブを形成します。風に敏感になってください。地形を上手に使ったグループマネジメントで良い一日を。
昨日(1月10日)は森林限界以下において、人的な誘発によるsize 1-1.5の軟らかいスラブの雪崩が複数、報告されています。
1月7日午後からの荒天の雪は、森林帯上部で100cmほどとなっており、下層に向かって密度をあげる正構造となっています。表層の低密度な雪は多少の風でも移動しやすく、昨日(10日)午後に吹いた南寄りの風で北側へ多少移動し、軟らかいスラブを形成。その後、人の刺激にも反応していました。そこに本日未明からの降雪が載っています。
気象庁は長野県北部に対し、北の風、雪、昼前から、くもり、最高気温1℃(標高418m)を予報しています。アメダス白馬にて気温-5.1℃(5時現在)、過去12時間で4cmの降雪がありました。森林帯上部では、未明から15cm程度の降雪となっています。