更新日時: 2021/01/20 05:30
アルパイン Fair
森林限界 Fair
森林帯 Fair
信頼度:○ good □ Fair △ Low
特定の地形で雪崩コンディションが高い日です。斜面をよく観察し、昨日の強風の影響を探してください。尾根筋など風が強く当たるところは、以前の硬い雪面が露出しているでしょうが、風下側には、まだ十分に安定していないウインドスラブが残っています。以前の低密度の雪の上に、ウインドスラブが載った不安定な「逆構造」の場所もあります。また、地形を見る際は、局所の凸状といった小さいスケールだけでなく、大きな斜面全体が丸みを帯びて凸状の特徴を持っていないかなど、規模も考えるようにしてください。大きな地形であれば、表層の雪が薄く雪崩れただけで、その規模は大きなものになりえます。また、その下層に流れやすい軟らかい新雪があることも規模を大きくしやすくします。地形を上手に使った原則的なグループマネジメントで良い一日を。
昨日(1月19日)は森林帯にてスキーカット等など人的な刺激でsize 1のウインドスラブの雪崩あるいはシューティングクラックが観察されています。いずれも極端な地形形状など局所にて。
18日夕方からの降雪は19日昼までに、森林帯にて50-60cmとなりました。そして19日午前から極めて強い北寄りの風が吹き、風下側にはスラブが形成しました。昨日午後の時点で、極端な地形形状の場所にて、形成したてのウインドスラブが人的な刺激に反応しています。また、この強風のため、白馬の多くのスキー場ではリフトが運休となっています。
気象庁は長野県北部に対し、くもり、昼前から晴れ、所により、朝まで雪、最高気温2℃を予報。アメダス白馬(標高703m)にて気温-8.9℃(5時現在)、過去12時間で新たな積雪深差はありません。