更新日時: 2021/01/30 06:00
アルパイン Fair
森林限界 Fair
森林帯 Fair
信頼度:○ good □ Fair △ Low
危険な雪崩コンディションです。森林帯にいても、自分の上部に大きな地形(発生区)がないか、走路となる場所でないかなど、地形を認識した慎重なルート選択と原則的な行動様式が必要不可欠です。暴風はある場所では雪を削剥し、硬い雪面を露出させているかも知れませんが、同時に、いつもより標高の低いところでも、局所的なウインドスラブが多数形成していることを考える必要があります。強い寒気が入っており、雪はドライで風でよく移動しています。見た目の降雪量が少ないからといって安心しないように。経験の浅いグループはゲレンデ内がおすすめです。その際は滑走可能エリアの厳守を。
昨日(1月29日)は真新しい雪崩の観察報告は入っていません。
妙高山域全体で降雪量は多くなっており、森林帯にて過去24時間で70cmを越えています。また、極めて強い西寄りの風によって、雪は激しく移動しています。これら荒天の雪は、以前の融解凍結クラスト、風で叩かれた雪面、締まった雪など多様な旧雪面の上に載っています。
気象庁は新潟県上越地方に対し、西の風、強く、後、やや強く、雪、最高気温2℃(標高13m)を予報しています。また、新潟地方気象台は、1月30日4時29分、妙高市に対し、継続の形で大雪注意報(12時間最大降雪量50cm)を、本日12時までの期間で発表しています。妙高笹ヶ峰(標高1310m)にて、気温-11℃(5時現在)、過去12時間で37cm、過去24時間で61cmの降雪を観測しています。