更新日時: 2021/01/31 06:40
アルパイン Low
森林限界 Fair
森林帯 Fair
信頼度:○ good □ Fair △ Low
特定の地形で雪崩コンディションが高い日です。標高の高いところでは、西寄りの強い風は、まだ残っており、その風によるウインドスラブに警戒が必要です。積雪の不安定性は場所によってかなり異なる状況です。「斜度を落とす」「凸状や孤立した地形など積雪が不安定になりやすい場所を避ける」といったことが有効な対処方法です。降雪から間もないため、大きな地形には、潜在的に大きな雪崩のポテンシャルが残っていることを忘れずに。動き出したスラブが小さくとも、急な大きな斜面では雪崩の規模が拡大しえます。地形を上手に使ったグループマネジメントで良い一日を。
昨日(1月30日)は森林帯の風の影響のない、とても急な斜面でsize 1の点発生雪崩が観察されています。厳しい荒天のため、標高の高い場所での観察情報は入っていません。
29日からの荒天の雪は森林帯で80cm程度となり、極めて強い西寄りの風で移動しています。森林帯では旧雪面と新雪の結合状態は、比較的良いことが観察されていますが、妙高山域の南寄り(降雪が少ない区域)では、ワッフ音なども報告されており、継続的な観察が必要な状態です。
気象庁は新潟県上越地方に対し、西の風やや強く、後、南の風、雪か雨、昼過ぎから、くもり、最高気温2℃(標高13m)を予報しています。妙高笹ヶ峰(標高1310m)にて気温-5℃(5時現在)、過去12時間の降雪4cmです。