雪崩情報

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白馬

2021/02/01 05:30

雪崩危険度と傾向

標高帯 信頼度 コメント
アルパイン Fair 昇温と日射によるスラブ軟化に注意
森林限界 Fair 昇温と日射によるスラブ軟化に注意
森林帯 Fair 昇温と日射によるスラブ軟化に注意

留意すべき雪崩

ウインドスラブ Wind slab

昇温と日射によるスラブ軟化に留意

概要

雪崩

昨日(1月31日)は、森林限界以下の北~東の斜面にて、size 1-2.5のウインドスラブの雪崩が複数確認されました。これらは、荒天中あるいは形成間もないスラブが雪崩れたもので、人的な刺激で発生していました。

積雪

昨日(1月31日)、朝の内はリフトを止めるほど吹いていた強風も、時間が経つに従い徐々に収まりましたが、継続した強い西風により、森林帯上部から森林限界では、形成間もないウインドスラブが人の刺激に敏感に反応していました。森林帯上部あたりに雲がかかり、麓は曇りでしたが、アルパインエリアを中心に、昨日から天気は好転しています。

天候

気象庁は長野県北部に対し、南の風、日中、やや強く、晴れ、後、くもり、夜遅く、雨、最高気温12℃((標高418m)を予報しています。アメダス白馬(標高703m)にて気温-11.5℃(5時現在)、過去12時間で新たな降雪はありません。

行動と地形の助言

特定の地形で雪崩コンディションが高い日です。今朝は放射冷却でよく冷え込んでいる白馬の谷ですが、日中は大幅な昇温が予報されています。硬く締まった雪で構成されるスラブも、昇温や日射の影響で急激に温められると、硬度が低下し、不安定化することがしばしばあります。これまでと同じように、凸状や下支えのない極端な地形形状など、積雪が不安定化しやすいところに警戒してください。また、標高の高い場所では、風は強くはないものの、風向が南西寄りになっていることに留意を。昨日とは異なった位置に形成したスラブを疑う必要があります。天気はゆっくり下り坂です。原則的なグループマネジメントを大事にしつつ、良い一日を。

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