更新日時: 2021/02/09 05:30
アルパイン Fair
森林限界 Fair
森林帯 Fair
信頼度:○ good □ Fair △ Low
危険な雪崩コンディションです。降雪が止まり、日差しが入り始めると気分も高揚してくるものです。しかし、雪崩コンディションは変わりません。標高が高い場所にある大きな地形では、size 3の雪崩が発生するポテンシャルがあります。標高の低い場所を滑っているとしても、そのような雪崩が流れてくるような地形に、自分たちがいないか考えてください。樹林帯であっても、森の中を風が抜ける場所があります。そうしたところに形成しているウインドスラブと、凸状や下支えのない孤立した地形などの組み合わせに警戒してください。人的な刺激で雪崩を誘発しうる日です。斜度をやや落とし、シンプルな地形を探してください。雪は良く冷えています。安全で快適な滑走が楽しめるはずです。地形を上部に使ったグループマネジメントを忘れずに。
昨日(2月8日)は森林帯から森林限界付近にて、size 1-2のストームスラブの雪崩が人的な刺激に敏感に反応していました。
7日昼前から始まった降雪は、昨日(8日)、日中に一時的に弱まりましたが、夜から再び強い降雪なりました。白馬の谷の北側でその量は多くなっており、今朝までに森林帯上部で30cm程度です。降り始めからの降雪量は70-80cmに達しており、森林限界から上部では、継続的に吹く、西~北西の風でそれが移動しています。森林帯において、新雪と旧雪の境界面の結合状態が良くないことが複数、観察報告されており、それは今日も継続していると考える必要があります。
気象庁は長野県北部に対し、北の風、くもり、時々、晴れ、所により、雪、最高気温2℃(標高418m)を予報しています。長野県地方気象台は、2月9日4時17分、白馬村や小谷村に対し、継続の形で、大雪注意報(12時間最大降雪量25cm)を本日、12時までの期限で発表しています。アメダス白馬(標高703m)にて気温-6.9℃(5時現在)、過去12時間での積雪深差は7cmです。