更新日時: 2021/02/16 06:15
アルパイン Low
森林限界 Low
森林帯 Fair
信頼度:○ good □ Fair △ Low
危険な雪崩コンディションです。極めて強い西風が上空では吹いており、やや高めの気温のまま降雪となっています。その量は多くはない模様ですが、こうした時は、雪がスラブが形成しやすく、また、滑り面となる旧雪の状態も、標高・方位で多様なため、安全な斜面を選ぶには経験が必要です。もっとも確実なのは、風の影響が弱い斜面で「斜度を落とす」ことです。風の影響が少なそうでも、凸状や孤立した地形形状では、いつもよりも誘発しやすいと考えてください。また、昨日の降雨の影響で標高の低いところでは、グライドクラックが拡大しています。沢底の穴も含めて、警戒してください。荒天は続く予報がでています。荒天時や風が強い時は、ヘリコプターを使った公的な救助は期待できないことを念頭に登山計画を。
昨日の降雨でグライドクラックが拡大
アルパインは暴風
昨日(2月15日)は標高が低いところで全層雪崩が観察されています。荒天のため、入山者がほぼいないため、標高の高いところでの情報はありません。
昨日(2月15日)は、森林帯では昼頃まで降雨となり、その後、弱い降雪へと変わりました。風も南西から西へと急激に変化しています。今朝までの24時間でアメダス関山にて約30mmの降水量となっており、標高の高いところでは20cm程度の降雪があったものとして考える必要があります。また、気温もあまり低下しておらず、標高の低いところでは全層雪崩の危険が継続しています。
気象庁は新潟県上越地方に対し、西の風、強く、後、南西の風、やや強く、雪か雨、最高気温5℃(標高13m)を予報しています。妙高笹ヶ峰(標高1310m)にて気温-6℃(5時現在)、過去12時間で12cmの降雪がありました。