更新日時: 2021/02/19 05:30
アルパイン Fair
森林限界 Fair
森林帯 Fair
信頼度:○ good □ Fair △ Low
標高を上げる方はコンディションをよく理解するため、小さい地形から一日を始めるのは良い選択肢です。表層のスラブの状態を把握するため、安全な場所にある凸状部でのスキーカットなどで確認してみてください。大きな地形には大きな雪崩が発生しうるポテンシャルがあり、現時点で、不確実性は高い状態です。一方、森林限界から下方では「地形の罠」に特に注意してください。深い新雪により、地形の罠が組み合わさると小さい雪崩であっても深刻な状況となりえます。雪崩の危険が低い樹林帯を滑る場合は、仲間とバディを組み、互いの動きを把握できるような行動を考えてください。そして、標高を下げるに従い、グライドクラックが新雪に隠れている可能性や、沢上部方向からの規模の大きな雪崩の危険に曝されていることを忘れずに。地形を上部に選べば、底支えのある深い新雪を楽しめるでしょう。良い一日を。
昨日(2月18日)は森林帯にて点発生雪崩が観察されています。標高が高いところは、荒天により情報が入っていません。
15日午後からの一連の降雪は本日未明に概ね収まりました。妙高山域の西側森林帯では100cmを超える降雪量となりましたが、標高が低い範囲における限定的な観察ながら、新雪内に顕著な脆弱性は発見されていません。また、比較的風が弱い状態での降雪となっており、森林帯では顕著なスラブも観察されていません。ただし、アルパインではウインドスラブを形成するに、程よい風が吹いており、警戒を緩めることはできない状態です。
気象庁は新潟県上越地方に対し、西の風、強く、雪、昼前から、くもり、後、晴れ、最高気温7℃(標高13m)を予報しています。妙高笹ヶ峰(標高1310m)にて気温-10℃(5時現在)、過去12時間で21cmの降雪がありました。