雪崩情報

更新日時: 2021/02/20 05:30

白馬


アルパイン Fair


森林限界 Fair


森林帯 Fair


信頼度:○ good □ Fair △ Low

行動と地形の助言

全体的な雪崩危険度は下がってきていますが、森林帯上部より標高が高いところでは、両手を挙げて楽しめる状態にはありません。本日、特に注意してほしいことは2つです。一つは、森林限界付近における日射の影響を強く受ける斜面。昨日より大幅な昇温も予報されており、凸状あるいは孤立した地形など不安定化しやすい斜面に注意してください。二つ目は、森林限界より標高が高い場所において、西寄りの風で形成したウインドスラブ。特に日陰斜面においては、昨日、人の刺激で反応している新雪内の脆弱性は、今日も残っている可能性があります。地形形状をよく観察し、慎重な登行ラインと滑走場所を選択してください。天気はゆっくりと下り坂です。仲間とのコミュニケーションを図りながら、良いグループマネジメントで楽しい一日を。

留意すべき雪崩

ストームスラブ Storm slab


ベース画像

ウインドスラブ Wind slab


ベース画像

概要

雪崩


昨日(2月19日)は森林限界およびアルパインにて、size 1.5-2.5のストームスラブの雪崩がいくつも観察されています。いずれも自然発生です。

積雪


2月15日午後からの大量降雪は、森林帯下部においては、順調に沈降しています。一方、森林帯上部より標高が高いところにおいては、新雪内に、まだ十分に結合力が高まっていない箇所があり、昨日の時点で人の刺激で反応しています。また、その下層には18日の雪崩情報で触れた再結晶化した雪の不確実性が残っています。

天候


気象庁は長野県北部に対し、晴れ、後、くもり、最高気温13℃(標高418m)を予報しています。アメダス白馬(標高703m)にて気温-9.5℃(5時現在)、過去24時間で新たな降雪はありません。

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