雪崩情報

更新日時: 2021/02/21 05:00

白馬


アルパイン Fair


森林限界 Fair


森林帯 Fair


信頼度:○ good □ Fair △ Low

行動と地形の助言

斜面方位と標高で、大きくコンディションが異なる日です。森林帯上部より標高が高いところでは、強い西寄りの風で形成したウインドスラブに気をつけてください。特に、森林限界付近の北斜面では、ウインドスラブの下に、荒天の雪の不安定性が残っている可能性がありますので、強い落ち込みがあるシュートや孤立した地形などでは、人的な刺激で雪崩は発生しうると考えることが必要です。一方、標高が低い場所では、大幅な昇温が予報されていますので、既にグライドクラックが入った斜面での全層雪崩に注意してください。特に、下山ルートで沢沿いを選択した場合、その途中の側面の急斜面にある不安定な雪に警戒を。地形を上手に使ったグループマネジメントで、良い一日を。

留意すべき雪崩

全層雪崩 Glide slab


ベース画像

山麓付近では昨日昼から継続してプラス気温。夜の少しの降雨もあり。

ストームスラブ Storm slab


ベース画像

アルパインは昨日の暴風の影響で解消。

ウインドスラブ Wind slab


ベース画像

森林帯は上部のみ。

概要

雪崩


昨日(2月20日)は、森林限界から森林帯上部の北東~東の斜面にて、size 2の雪崩が自然発生、および人的誘発によって起きています。また、午後には日射と昇温の影響の強い斜面で、size 1の全層雪崩やスノーボールが観察されています。

積雪


森林帯では昇温と日射の影響で荒天の雪は、北側を除いて沈降しました。荒天の雪の中ある結合の弱い箇所は、まだ完全には結合を高めていないため、極端な地形形状などでは人的な刺激に反応しうる状況です。また、標高が高いところでは、昨日は西寄りの風の暴風が吹き、激しく雪が移動しています。昨日の午後の時点で、形成間もないウインドスラブが人的な刺激に反応していました。

天候


気象庁は長野県北部に対し、南の風、晴れ、最高気温19℃(標高418m)を予報しています。アメダス白馬(標高713m)にて気温9℃(4時現在)、夜半に多少の降雨があり、プラス気温が継続しています。

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