更新日時: 2021/02/28 05:00
アルパイン Fair 日中の昇温と日射の影響によるスラブ軟化に留意
森林限界 Fair 日中の昇温と日射の影響によるスラブ軟化に留意
森林帯 Good 昇温と日射の影響に留意
信頼度:○ good □ Fair △ Low
標高を上げる方は、地形局所に残るウインドスラブに注意してください。朝は硬いスラブも強い日射や昇温の影響で硬度が下がり、誘発しやすくなることはしばしばあります。凸状や孤立した地形など積雪が不安定化しやすい場所にあるスラブに警戒してください。そのような場所は、下方に「地形の罠」を持つ場合が多いため、小さい雪崩であっても重大な結末となりえます。一方、標高が低い場所では、日通の雪の変化に注意を。既にグライドクラックが入っている斜面には入らない、下方を通過する時は素早く移動するなどの行動をお願いします。放射冷却で雪はよく冷えています。地形を選べば、安全に雪山滑走が楽しめる日です。仲間とコミュケーションを取りながら、賢いグループマネジメントで、良い一日を。
日中の昇温と日射の影響のある斜面に留意
昨日(2月27日)は森林限界付近の東~南東の斜面で、自然発生あるいは人的な誘発によるウインドスラブの雪崩(size 1-1.5)が観察されています。いずれも直近の降雪で形成したスラブです。
昨日は昼前まで、白馬の谷の北側で降雪があり、森林帯上部で15cm程度となりました。これが標高帯の高いところを中心に吹く、強い北西の風で移動し、スラブを形成。森林限界付近では、人的な刺激に敏感に反応していました。ただし、降雪量も少なく、午後には好天となり、新雪はゆっくりと沈降しています。
気象庁は長野県北部に対し、南の風、晴れ、最高気温11℃(標高418m)を予報しています。アメダス白馬(標高793m)にて気温-8.6℃(4時現在)、過去12時間で新たな降雪はありません。