投稿者 野高健司
観察日付:2024/03/17
標高320m〜1500m
同行者
気温 -0.5(0808hrs / 1110m) 〜 11.6(1100hrs / 320m)
午前SCT 雲量4-5
午後OVC 雲量10
午前Nil なし
午後R 雨
午前
午後RV
HST
HS Range
午前M 8-11m/s
午後M 8-11m/s
午前NW
午後W
飛雪 山頂付近M,W
気象コメント 午前中はFEW~SCT~BKN、午後はOVCで山頂付近が濃いガスで覆われる。風向はSW~W~NW、まれに風速Lだが概ねM~S。飛雪が著しい。
雪崩などの観察
雪崩発生有無 No
シューティングクラック No
重要な層と弱層とテスト結果
積雪構造 S~SE面を行動。BTLでは少なくとも↓60cmまでザラメ化。TL以上では↓100cmまでしまり雪に幾層ものザラメ、融解凍結クラスト層などが折り重なり、安定したザラメ化には至っていないが、全体的に大きな温度勾配はない。標高1270mでの観測では↓56cmMFcr(厚さ1cm)とその下のざらめ層との境界で再結晶化が見られた。CTでは反応はないが、後ろからショベルを入れるとたやすくスライドする。また、↓12cmにあるあられ層はBT、CTで反応するが伝播性は感じられない。TL以上では表面に薄いサンクラストの形成されているところが多いが、飛雪が著しく凹状地形にはドライを保ったあられが吹き溜まる。ALPエリアではシュカブラの形成が顕著。
標高帯によって積雪構造が大きく異なる。TL以上では今後の上載積雪に注意したい。