更新日時: 2025/02/27 05:00
アルパイン Fair
森林限界 Good
森林帯 Good
信頼度:○ good □ Fair △ Low
直近の風雪の影響で、ウインドスラブが東側の斜面で発達しています。観察情報は限られていますが、アルパインの稜線付近に形成しているウインドスラブは、人間一人の刺激で誘発しうる状態と考えられます。標高の低いところでは、積雪上層に新たなクラストが埋没しています。視界が悪いときは、ルートファインディングが難しくなるものですが、危険回避のためには、積雪の堆積状況をうまく捉える必要がありますので、丁寧な行動をお願いします。東側の斜面では、凸状の地形や雪がクロスローディングで堆積している場所に注意してください。
昨日、継続した降雪は、中~強の西風によって、風下側へ再配分され、標高の高い場所では、ウインドスラブを形成しています。クロスローディングで雪がより堆積しやすい東側の斜面では、積雪により多くの負荷が掛かっています。
風の影響を受けないとても急峻な地形では、新雪による点発生雪崩の可能性があります。
昨日、ニセコエリアにて、標高950 mの東斜面にて、自然発生によるサイズ1の点発生雪崩が観察されています。
昨日(26日)の降雪は、南と西地区で多く、東斜面にウインドスラブを形成させています。風によって削剥を受ける風上側の斜面は、硬い雪面が露出しており、強固な状態です。標高の低い場所では、今回の新雪下に日射によるクラストが埋もれています。雪庇は形成して時間が経っていませんので、脆い状態です。
西寄りの中~強の風が終日、吹く予報が出ています。降雪は午後までで、夕方には気温も上昇し、南寄りへの変わるとのことです。