雪崩情報

更新日時: 2025/02/28 05:30

白馬


アルパイン Low


森林限界 Low


森林帯 Fair


信頼度:○ good □ Fair △ Low

行動と地形の助言

標高を上げた北側ほど冬の様相を残し、標高を下げた南側ほど春の一日となりそうです。高い標高を目指す方は、地形ポケットに残る不安定なウインドスラブに注意してください。尾根は、強い北風で叩かれ、硬い雪面が露出していますので、滑落にも警戒を。標高を下げた場所では、日中の昇温と日射の影響による雪の変化に気づいてください。スノーボールの出現は、雪が不安定化しているサインです。今シーズンは雪が多いため、グライドクラックもとても深いものが形成しています。斜面の変わり目に注意してください。良い一日を。

留意すべき雪崩

ウインドスラブ Wind slab


ベース画像

昨日の午後には一旦、弱まった風が、夜半から再び強まりました。今朝までに形成した新しいウインドスラブに注意してください。暖かい空気が入っており、アルパインでも高めの気温となっていますので、スラブの形成は素早く進みます。凸状など、積雪が不安定になりやすい場所に形成したスラブに警戒してください。

ストームスラブ Storm slab


ベース画像

風の影響のない、とても急な斜面に形成した不安定なスラブに注意を。

点発生湿雪雪崩 Wet Loose snow


ベース画像

評価は朝の時点のもの。強い日射と高い気温の影響を受ける南に面した急斜面にて、日中の雪の変化に注意を。

概要

雪崩


昨日(27日)は、東から南に面した斜面にて、サイズ1-2の面発生雪崩が複数、観察されました。また、標高のとても高い急斜面では、サイズ1-1.5の乾いた雪の点発生雪崩、標高の低い南斜面では、サイズ1の濡れた雪の点発生雪崩が観察されました。

積雪


昨日(27日)は、冬と春が同居した一日でした。標高の高い場所では、直近の降雪による不安定性があり、標高の低いところでは強い日射の影響で濡れた雪が観察されました。本日は、昨日以上の高い気温が予報されていますので、その影響を考慮する必要があります。

天候


気象庁は長野県北部に対し、北の風、晴れ、時々、曇り、日中の最高気温12 ℃(標高418 m)を予報しています。アメダス白馬(標高703 m)にて気温-7.2 ℃(5時現在)、過去12時間で新たな降雪はありません。主稜線(標高2,400 m)では気温-2.9 ℃(5時現在)、平均14 m/s、最大瞬間18 m/sの北寄りの風が吹いています。

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