雪崩情報

更新日時: 2025/03/13 06:30

妙高


アルパイン Fair


森林限界 Fair


森林帯 Good


信頼度:○ good □ Fair △ Low

行動と地形の助言

標高の高いところでは、硬い雪面での滑落に注意を。標高の低い場所では、高い気温による濡れた雪による雪崩に警戒してください。全層雪崩の危険が上がっていますので、グライドクラックの入った斜面には近づかないように。その下を通過する際は、仲間との間隔を開け、素早く移動してください。また、崖状の地形に残る雪ブロックは、不安定になっています。自分の上方に、そのような危険要素がないか、休憩するときや停止する際は、上を見上げてください。スキー場でも、全層雪崩に対するコースの規制をしている場所があります。ロープや看板に注意を払って、それを守るようにしてください。

留意すべき雪崩

全層雪崩 Glide slab


ベース画像

高い気温が続き、昨日は融解水が多量に出ますので、グライドクラックの入った斜面は不安定と考えてください。崖状の地形にある雪ブロックの崩落に警戒を。

点発生湿雪雪崩 Wet Loose snow


ベース画像

積雪表層の濡れた雪の厚みと、地形要素が組み合わされば、点発生雪崩でも、規模は大きくなりえます。森林帯において、南に面した急峻な沢地形に警戒してください。

概要

雪崩


昨日(12日)は、森林帯にて、サイズ1-2の全層雪崩が複数、観察されました。いずれも崖状の地形から発生しています。また、日射を強く浴びる急斜面では、サイズ1-1.5の点発生湿雪雪崩が複数、報告されています。これらの雪崩は、自然発生あるいはスキーカットによるものです。

積雪


積雪は、融解と凍結を繰り返す「春のサイクル」に入っています。昨日は、標高1,000 m付近で10℃近くまで気温が上昇しました。これにより、積雪表層が、厚みを持って濡れた状態になり、多数の濡れた雪の雪崩の原因となりました。夜間の冷え込みも弱く、本日も昨日と同様の昇温が予報されています。グライドクラックの入った斜面は、不安定になっていると考えてください。

天候


気象庁は新潟県上越地方に対し、西の風、曇り、時々、晴れ、所により雨、日中の最高気温14 ℃(標高13 m)を予報しています。妙高笹ヶ峰(標高1,310 m)にて気温2 ℃(4時45分現在)、過去12時間で新たな降雪はありません。

一覧に戻る

Donation -寄付-

日本雪崩ネットワークは様々な情報を提供するために、日々活動しております。今後も持続し続けて行くためにも皆様のご協力が必要です。