雪崩情報
更新日時: 2025/03/14 06:30
妙高
アルパイン Fair
森林限界 Fair
森林帯 Fair
信頼度：○ good □ Fair △ Low
行動と地形の助言
朝の時点では、標高の高いところでは硬い雪面での滑落、標高の低いところでは全層雪崩に警戒してください。現在、凍結している雪面が、どの程度、融解し、強度が落ちるのかは、昇温と日射の程度と、冷たい西風による影響のバランスで決まります。日差しが弱く、風による熱を奪う効果が高いところでは、雪はあまり緩まないかもしれません。一方、風がなく、南に面したとても急な斜面では、積雪の強度は急速に低下するかもしれません。行動しながら、雪面の強度の変化に注意を払ってください。
留意すべき雪崩
全層雪崩 Glide slab
連日の高温で発生した融解水が、積雪をゆっくりと融かしつつあります。雪面が凍結していることは、安全を意味しません。クラックの入った斜面には近づかないようにしてください。
点発生湿雪雪崩 Wet Loose snow
評価は朝の時点でのもの。日中の昇温と日射によって、雪面の雪の強度が低下する兆候を見逃さないように。濡れた雪は、とても重いため、とても小さい雪崩でも、簡単に人の足元をすくい、転倒させます。
概要
雪崩
昨日（13日）は、森林帯にて、サイズ１の全層雪崩が複数、観察されています。また、スキーカットなどによって、サイズ１の点発生湿雪雪崩が複数、発生しています。
積雪
積雪の表面付近は、融解と凍結を繰り返し、ざらめ雪へと変化しつつあります。高い気温が継続することで、濡れた雪の層の厚みは増し、徐々に、規模の大きな点発生湿雪雪崩が起こるようになります。今朝は、夜間の冷え込みにより、雪面は凍結していますが、日中の昇温で、それが融解し始める変化に注意してください。雪面が凍っていても、融解水が出ているため、グライドクラックの動きは続いています。全層雪崩への警戒は、今日も必要です。
天候
北西方向から高気圧が東へと移動しつつあるため、気象庁は新潟県上越地方に対し、西の風、晴れ、昼過ぎから時々、曇り、日中の最高気温11 ℃（標高13 m）を予報しています。妙高笹ヶ峰（標高1,310 m）にて気温-2 ℃（4時45分現在）、過去12時間で新たな降雪はありません。
