更新日時: 2025/03/25 05:30
アルパイン Good
森林限界 Fair 昇温と日射の程度による
森林帯 Good
信頼度:○ good □ Fair △ Low
大量の黄砂の飛来が予報されている「春の一日」です。前日と同様の高い気温が予報されていますが、それが、どの程度、積雪表層の雪の強度を低下させるのかは、日射と風も影響を与えます。雪面の雪の状態が、標高、方位、時間帯で変化することに注意を向けてください。積雪が安定していても、雪崩地形の中にあっては、その状況に合わせたリスク低減の行動を続けてください。それは、良い行動習慣を身につけるために必要ですし、万が一の時の事故も小さくします。
崖のような極端な地形から発生する全層雪崩に注意を。グライドクラックの入った斜面には近づかず、その下を通過する際は、仲間との間隔を開けて、素早い移動を。
評価は朝の時点でのもの。日中の昇温と日射による積雪上層の雪の強度の低下に注意を。
昨日(24日)は、多数のスノーボールが報告されています。
昨日は、一昨日ほどの強い日射がなかったものの、森林限界付近までの雪は、湿ったあるいは濡れた状態になりました。標高の低いところでは特に、積雪上層が厚みをもって濡れた状態になっています。一方、ハイアルパインでは硬い旧雪が露出し、深いシュカブラも形成しています。
気象庁は長野県北部に対し、南の風、晴れ、朝晩、曇り、日中の最高気温22 ℃(標高418 m)を予報しています。アメダス白馬(標高703 m)にて気温2.7 ℃(5時現在)、過去24時間で1 mmの降水がありました。主稜線(標高2,400 m)では-2.1 ℃(5時現在)、平均13 m/s、最大瞬間23 m/s の北寄りの風が吹いています。