更新日時: 2024/12/21 06:00
アルパイン Fair 本未明より、強い北風が吹き始めました。新しいウィンドスラブの形成に注意。
森林限界 Fair 本未明より、強い北風が吹き始めました。新しいウィンドスラブの形成に注意。
森林帯 Fair 新たな降雪のタイミングと強さに注意を。森林帯上部ではウィンドスラブの警戒も。
信頼度:○ good □ Fair △ Low
ウインドスラブの形成に注意してください。稜線の周囲や支尾根の側面などは典型的な場所です。もし、そこの地形が積雪を支えないような形状(凸状や孤立、下部が崖など)であれば、雪面の雪が硬くてもそれを信用できません。まだまだ、シーズンが始まったばかりです。低標高帯では、沢に大きな穴が開いていたり、そもそも雪がつながっていない場所や濃い薮で行動が困難な場所もあります。昨年の記録ではなく、今シーズンの行動記録を参考にしてください。また、今日から荒天のサイクルが始まります。行動不能になってしまうと何時脱出できるか分からないくらいの長い停滞を強いられる可能性もありますので、大きく安全マージンをとることをお勧めします。スキー場内で滑り込みをして、本格的なシーズンに向けての身体作りも、良いアイデアですよ。良い休日を。
可能性は低くても、重大な結果をもたらすポテンシャルがあります。
真新しいウィンドスラブは、割れやすいので注意が必要です。雪の移動に注意を。時間の経過とともにサイズの増大も。
昨日(20日)には、2650m付近南急東斜面で自然発生によるサイズ2.5の面発生雪崩が一つと、1300-1800m北東〜南向き斜面で自然発生、誘発によるサイズ1-1.5の面発生雪崩が多数報告されています。また、2000-2800mの北-東-南斜面で自然発生による乾雪点発生雪崩が多数観察されました。
19日まで続いた一連の降雪は、概ね下に向かって硬さを増す正構造で、順調に沈降を進めている。昨日の好天と昇温で、低標高帯の日照斜面にはクラストが形成されたが、それ以外の積雪表面は柔らかい状態なので、容易に風で運ばれる状況です。
気象庁は長野県北部に対し、大陸から次第に高気圧に覆われますが、気圧の谷の影響を受ける見込みで、晴れ後曇りで、夜は広い範囲で雪か雨となる、日中の最高気温9 ℃と予報しています。アメダス白馬(標高703 m)にて、気温-9.0 ℃(5時現在)、過去12時間で新たな降雪はありません。