更新日時: 2021/03/03 05:30
Alpine Low
Treeline Low
Below Treeline Low
信頼度:○ good □ Fair △ Low
標高帯でコンディションがかなり変わる日です。夜半からの降雪で形成したストームスラブに警戒してください。標高によって降雨から降雪に変わる時間帯が異なりますので、その境界面の状態も違っていることを念頭にコンディション判断をする必要があります。また、アルパインではスラブを形成するにちょうど良い(私たちにとっても悪い)強さの北西の風が吹いています。主稜線から森林限界付近までの標高帯では、風による堆積のバラツキにも注意してください。雪が溜まっているところは、滑りたい場所になるでしょうが、同時に、今日は不確実性の高い場所でもあります。雪崩安全対策に最も有効な手段は「斜度を落とすこと」です。斜面の下方に「地形の罠」のない、シンプルかつやや傾斜を落とした斜面であれば、気持ち良い新雪を安全に滑走できるでしょう。地形を上手に使ったグループマネジメントで、良い一日を。
北~北西の風の風下斜面
昨日(3月2日)は標高の低い場所にて、size 2の全層雪崩、size 1.5の濡れた雪の点発生雪崩などが観察されました。標高の高い場所は荒天(降雨)のため、情報が入っていません。
昨日(3月2日)は昼過ぎを中心にまとまった降雨となり、積雪表面は十分に濡れました。気温の低下は夕方から始まりましたが、降雪は夜半に入ってからです。その量は妙高山域の西側で多く、森林帯上部で30cm程度です。新雪と旧雪の境界面の情報は現時点でありません。
気象庁は新潟県上越地方に対し、北西の風、後、南の風、くもり、昼過ぎから晴れ、最高気温5℃(標高13m)を予報しています。妙高笹ヶ峰(標高1310m)にて気温-9℃(5時現在)、過去12時間で15cmの降雪がありました。