更新日時: 2021/03/22 06:00
アルパイン Low 降雪量が不確実
森林限界 Low
森林帯 Fair 昇温と降雨による影響に留意
信頼度:○ good □ Fair △ Low
春と冬が同居している日です。標高の低いところでは、昨日のまとまった降雨がグライドクラックの入った斜面を不安定化させています。谷筋などに入った際は、常に、自分の上方にそのような斜面がないか気をつけてください。一方、アルパインでは、極めて強い北西の風を伴いながら、降雪となっています。この降雪で形成したストームスラブに警戒してください。降雪量に関して、現時点で不確実性が高いため、その量と風の影響を観察しながら行動してください。地形を使ったグループマネジメントを忘れずに。
昨晩からの降雪で形成したスラブ
昨日(3月21日)は降雨のため、山岳域に入る人がほとんどいなかったため、真新しい雪崩の情報は入っていません。標高の低いところではグライドクラックの拡大や雪ブロックの崩落などが観察されています。
昨日は午後から降雨がありましたので、グライドクラックが開いている場所では、そこから雨が流れ込み、積雪底部の融雪が進み、不安定化していると考える必要があります。気温はやや低下しましたが、積雪底部の濡れた状態はすぐには凍結しないため、標高の低い場所では、全層雪崩に引き続き、十分な警戒が必要です。
気象庁は新潟県上越地方に対し、西の風、やや強く、くもり、時々、雨、最高気温10℃(標高13m)を予報しています。妙高笹ヶ峰(標高1310m)にて気温-2℃(5時現在)です。