雪崩情報

更新日時: 2021/11/25 06:57

立山


アルパイン Low


森林限界


森林帯


信頼度:○ good □ Fair △ Low

行動と地形の助言

降雪が続き、危険な雪崩コンディションです。慎重なルート選択が必要ですが、視界が悪く周囲の地形や様子を認識しにくい状況です。急斜面でのストームスラブの誘発や、稜線、支尾根直下の急斜面のウインドスラブの誘発に注意してください。自身が斜度の緩い場所にいても、頭上の急斜面からの雪崩の可能性にも注意を払ってください。雪崩が発生した際に被害を大きくしてしまう岩、深い沢、がけ等の「地形の罠」が露出しています。冬型の気圧配置が続く予報です。気象の変化により雪崩の危険度は上昇します。状況の変化に注意して行動してください。

留意すべき雪崩

ストームスラブ Storm slab


ベース画像

ウインドスラブ Wind slab


ベース画像

概要

雪崩


昨日(24日)、新しい雪崩の報告はないが、視界が悪く、入山者も少なかった。23日、2400m付近の東寄りの斜面で人的誘発により複数の面発生雪崩サイズ1.5、標高2200m付近の南東斜面で、自然発生の点発生雪崩サイズ1.5を複数観察した報告があった。

積雪


22日から始まった荒天による降雪が100cm以上旧雪の上に載っている。稜線等の風の当たる場所では吹き払われクラストがむき出しになっている。旧雪との境界面に強い温度勾配が観察されており、今後の再結晶化に注意が必要。23日は、今回の降雪内の下部に低密度の降雪が観察され、人の刺激に非常に敏感に反応していた。降雨の影響を受けていない高い標高帯での再結晶化した旧雪と、新たな降雪との結合は不明。

天候


室堂での5時40分現在の気温-7.2℃。視界も悪く降雪が続いている。気象庁は、冬型の気圧配置が続き、上空の寒気の影響で、大気の状態が非常に不安定となるため、山麓では雨昼過ぎまで時々曇りで、雷を伴う所がある見込みとの予報を出している。

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