更新日時: 2021/11/28 07:07
アルパイン Low 昨夜まで荒天が続いていたため情報が少ない
森林限界
森林帯
信頼度:○ good □ Fair △ Low
稜線、支尾根直下の急斜面に存在する、新しいウインドスラブの存在に注意してください。また、風の当たりやすい支尾根などの、岩が出ているような薄い積雪の場所からのストームスラブの誘発に注意してください。このストームスラブの弱層は深く埋没しているため、誘発すると規模が大きくなる可能性が高いです。自身が斜度の緩い場所にいても、頭上の急斜面からの雪崩の可能性にも注意を払ってください。雪崩が発生した際に被害を大きくしてしまう岩、深い沢、がけ等の「地形の罠」が露出しています。長く荒天が続き情報が少ないため、慎重に情報を集めながら行動することをお勧めします。
積雪の薄い場所からの誘発に注意
稜線、支尾根直下の急斜面での誘発に注意
昨日(27日)、標高1430m付近の北から北東斜面にかけて、人的誘発による面発生雪崩サイズ1-1.5を観察した報告があった。また、雷鳥沢で荒天の最中に発生したと思われる、サイズ2以上の雪崩の後を観察した報告があったが詳細は不明。
昨晩からの新たな降雪が40cm程あった。22日から続く荒天による降雪が200cm以上旧雪の上に載っており焼結が進んでいる。この積雪と降雨により形成されたクラストとの境界面に強い温度勾配と再結晶化が観察されており、結合の低下に注意が必要。また、降雨の影響を受けていない高い標高帯の北寄りの斜面での再結晶化した旧雪と、今回の荒天の積雪の結合にも注意が必要。
室堂での6時30分現在の気温-12.4℃。気象庁は、次第に高気圧に覆われるが、はじめ寒気や湿った空気の影響を受ける見込みのため、曇り昼過ぎから晴れで、明け方まで雨の降る所があるとの予報を出している。