雪崩情報

立山

2021/11/30 07:32

雪崩危険度と傾向

標高帯 信頼度 コメント
アルパイン Low ストームスラブに関する情報が少ないため
森林限界
森林帯

留意すべき雪崩

ストームスラブ Storm slab

留意すべき雪崩

ウインドスラブ Wind slab

概要

雪崩

昨日(29日)、新しい雪崩の報告はない。2400m付近の南寄りの斜面で、27日に発生したと思われる複数の面発生雪崩サイズ2の報告があった。

積雪

28日から今朝まで新たな降雪はない。昨日の日射の影響により、南寄りの急斜面では積雪表面にクラストが形成されている見込み。22日から27日までの荒天による降雪が200cm以上旧雪の上に載っており焼結が進んでいる。旧雪との境界に、この荒天の始めの降雨によりクラストが形成され、その上部に再結晶化が観察されていた。この層の結合は徐々に良くなっている見込みだが、情報がすくないため注意が必要。

天候

気象庁は、はじめ高気圧に覆われるが、日本海を前線を伴った低気圧が発達しながら東北東に進む見込みのため、山麓では晴れのち曇りで、夜遅くは雨となる所があるとの予報を出している。

行動と地形の助言

稜線、支尾根直下の極端な急斜面に形成されている新しいウインドスラブの誘発に注意してください。また、風の当たりやすい支尾根などの、岩が出ているような薄い積雪の場所からのストームスラブの誘発の可能性にも留意してください。このストームスラブの弱層は深く埋没しているため、誘発すると規模が大きくなる可能性が高いです。晴れて気温が上昇する予報です。日中、日射の当たる大きな急斜面からの湿雪点発生雪崩の可能性に留意してください。小さな雪崩でも被害を大きくしてしまう岩、深い沢、がけ等の「地形の罠」に注意して行動してください。

フィールドで新しい雪崩など、不安定性を示す重要な情報を観察しましたら、 「投稿フォーム」あるいは「メール」で情報をお寄せ下さい。 皆様からのご協力が雪崩情報の向上に寄与します。