雪崩情報

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白馬

2022/01/15 05:30

雪崩危険度と傾向

標高帯 信頼度 コメント
アルパイン Fair
森林限界 Fair
森林帯 Fair

留意すべき雪崩

ストームスラブ Storm slab

概要

雪崩

昨日(14日)は、スキー場の安全管理にて、サイズ2 -2.5、破断面20 cm~100 cmのストームスラブの雪崩が発生しています。山岳域は荒天もあり、情報はありません。

積雪

一連の降雪は、森林帯では100 cmを超えており、北西の風を受けつつ、ストームスラブを形成しています。この雪の下には、12日の暴風による硬い雪面、あるいは融解凍結した層などがあり、まだ十分に、その境界面での強度が上がっていない模様です。また、このまとまった雪の中にも、十分に結合していない箇所も観察されています。

天候

気象庁は長野県北部に対し、北の風、晴れ、時々、くもり、最高気温1℃(標高418m)を予報しています。白馬山麓(標高703m)にて気温-7.5℃(5時現在)です。

行動と地形の助言

難しい雪崩コンディションです。全体的な雪崩危険度は、ゆっくりと下りつつありますが、場所による積雪強度のバラツキが大きく、さらに、もし、誘発した場合、とても規模の大きな雪崩が発生しうる状態です。大きな地形は避け、斜度を落とし、地形的に安全マージンの大きな行動が必要です。樹林帯にいても、自分の上方に大きな発生区がないかを考えてください。雪はとても深く、小さい雪崩であっても、地形の罠が組み合わさると致命的になります。斜面の先になにがあるか考えること、仲間を視野において行動するなどをお願いします。経験の浅い方は、スキー場内での新雪滑走が楽しい日になるでしょう。

フィールドで新しい雪崩など、不安定性を示す重要な情報を観察しましたら、 「投稿フォーム」あるいは「メール」で情報をお寄せ下さい。 皆様からのご協力が雪崩情報の向上に寄与します。